このインパクト絶大な数学用語を皆さんはご存知だろうか。
私は昔聞いて印象だけは残っていたものの、どういうものであったか具体的には今回改めて調べ返すまですっかり記憶から抜け落ちてしまっていた。
「素数」はまあ日本では義務教育中にも習うので、詳細は忘れていたとしても大抵の人が認識していると思う。
1より大きな自然数かつ正の約数が1と自身のみであるものだ。
ネタ的な意味で攻めるなら漫画『ジョジョの奇妙な冒険 第6部』のプッチ神父曰く、勇気を与えてくれる“孤独な数字”である。
セクシーな距離感
そんな素数だが、実はその中で更に幾つもの分類がある。
セクシー素数もその内の一つだ。
すわ「おいおいとんでもない変態数学者が居たもんだ…そこに一体どんなエロスが隠されて…!?」とか勘繰ってしまうが、残念ながらそうではない。(残念ながら?)
これは「差が6の素数の組」のことを指す。
(p, p+6) と表されることが多い。このpとp+1が両方とも素数であるということだ。
つまり最も小さいセクシー素数は、5と11の組になる。
セクシー素数(sexy primes)は差が6になることを踏まえ、ラテン語で「6=sex」から名付けられたものだ。
単純な話であった。勿論なんらエロくもない。
近いもので、差が2や4になるものにも名称があり、それぞれ「双子素数」「いとこ素数」という。
因みに差が8以上になるものには現在、特に名称は無いらしい。
壁の綻び
そう言えば俗に素数蝉と呼ばれる13年,17年周期に大量発生するセミがいるが、あれはセットにすると「いとこ素数ゼミ」になるんだろうか……。
仮にそういう呼び方がOKだとして、もし周期が6年差のやつがいたら「セクシー素数ゼミ」とかになって愉快だったろうな。おしい。
閑話休題。
いずれにしても、数学に興味の無い人でも気になってしまう用語であろう。
2012年にgooランキングが実施している数学嫌いでも興味を持たずにはいられない数学用語ランキングでも1位の座にいる。
……2位以降も気になるなこれ。大半が知らないものである上に不思議なワードなので。
言葉を入口としてものを調べ、興味を喚起するのはやはり面白い。
が、私は数学が嫌いではないにせよ苦手なのでしっかり把握するのは骨が折れそうである……。
それにしてもどんな分野にもインパクトのある用語はあるものだ。